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サーバーは住まいに例えられることが多い
ところであなたは一戸建てとマンション、住むならどっち派?
いやいや、シェアハウスでしょ!って人もいるはず。
サーバーの違いはその特性上、住まいに例えて説明されることが多くあります。
いろいろなサーバーを分類
現在サーバーの種類は大きく分けて3つあります。
- 専用サーバー
- 共用サーバー
- 仮想サーバー(VPS)
では、それらの違いは?と聞かれたら、説明できますか?
「会社でサーバーを新しく借りたいんだけどどう違うの?」、「値段だけの違いじゃないの?」、「自分に合うのはどれ?」など、あるあるな質問がすべて解決しますよ。
専用サーバーは一戸建て
「専用」と名のつくほどだから、一戸建てのイメージが想像できる人も多いのではないでしょうか。
●専用サーバのいいところ(メリット)
- 自由にカスタマイズ可能
- 周りの影響を受けない
一戸建ての家が自由に内装を変えられるように(持ち家と考えた場合ですが)、専用サーバーも自由にカスタマイズ可能です。
WebサイトやWebサービスの仕様に合わせて、どのくらいの容量を充てるとか、どのくらいの負荷に耐えられるようにするだとかの設定の変更が基本的に自由に行なえます。
難点としては、コストがかかる点と、メンテナンスは自身で行う必要がある点です。
共用サーバーはシェアハウス
最近まで共用サーバー=マンションと例えられることが多かったのですが、さらに分類するなら共用サーバーはシェアハウスです。
シェアハウスは、共通の玄関があって、共通のキッチンがあって、でも個人の部屋はバラバラ、という形態です。
●共用サーバのいいところ(メリット)
- コストが安い
- 管理人が面倒を見てくれる
共用サーバーの最大のメリットはなんと言っても、コストが安いことです。
また、「サーバーの仕組みとか全然分からないし、でもホームページは持ちたいんだよね」って人でも安心のサポート付き、概ね管理会社がメンテナンスなどの面倒を見てくれますし、レンタル(契約)すると難しい初期設定などもほとんどなくスタートできる手軽さもあります。
しかし一方で、シェアハウスのように、誰かが長時間トイレを使っていたら並ばなきゃいけないし、誰かがカギをかけ忘れて泥棒に入られてしまったら、自分まで被害にあう可能性もあるように、共用サーバーでも同様のことが起こりえます。
具体的には、共用サーバーの他の利用者が、ものすごく高負荷な何かを使っていて、自身のサイトの読み込みが非常に低下してしまう事例や、他の利用者がセキュリティを怠ってウイルスに感染してしまい、自身のデータベースに被害が及んだという事例などがあります。
そうは言っても、そんな迷惑な同居人に出会う確率は低いですし、万一ルールを守れない同居人がいたとしても、管理人がしっかりしている会社であれば、追い出してくれる可能性もあります。
仮想サーバーはマンション
仮想サーバー、すなわちバーチャルサーバーは、その頭文字を取ってVPS(バーチャル・プライベート・サーバー)とも呼ばれます。
仮想サーバーはマンションのように、大きな建物の中に、居住者それぞれの部屋に玄関やキッチン、トイレやお風呂がついているようなイメージです。
一戸建ての専用サーバーとは違って、独立はしていないので、大きな建物の中にそれぞれのサーバー、つまり一戸建てのように住むことができる仮想的な居住空間を置いている訳です。
●仮想サーバのいいところ(メリット)
- そこそこのコストでそこそこの自由度がある
- 管理会社の違いでサポートを選べる
ひと言で仮想サーバーと言っても、種類は管理会社によって仕様が大きく異なります。
ただ、共通して言えることは、専用サーバーまでコストはかからないながらも、共用サーバーのように同居人の影響を受けにくく、希望すればメンテナンスも受けられるという点にあります。
誰かがトイレを使って並ぶことはありませんし、隣に泥棒が入られても自分の家は大丈夫、そんなイメージです。
仮想サーバーの仕様は管理会社によって多種多様で、サーバーの知識がほとんどない人でもOK(管理会社のサポート付き!)なものから、自由度が高く、カスタマイズ性に優れているサーバーもあります。
まとめ 結局どれを選ぶ?
商用・非商用問わず、一般的なホームページの場合であれば、共用サーバーで十分だと考えていますし、お客様に相談された場合でもそう答えています。
アクセス数がどの程度になるか、特に同時にアクセスする人がどれくらいになりそうかを想定しながら、共用サーバーでもどのプランがベストか、検討するとよいでしょう。
また、独自SSLを使いたいというご要望も最近では多いところです。
契約を検討しているサーバー会社のプランが、その点にも対応しているかも事前にしっかりチェックしましょう。
ショッピングサイトや会員制サイトなど、不特定多数のアクセスが見込まれ、また時間帯や時期によってもアクセス数がバラバラという場合は、専用サーバーもしくはVPSをおすすめしています。
ショッピングサイトでも会員制サイトの場合でも、個人情報を扱う場合にはセキュリティ対策が必須です。
ある程度柔軟性に優れたサーバーを検討しましょう。