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記者ハンドブックとは?
共同通信社が発行している「記者ハンドブック」は、
・分かりやすい文章、言葉で
・できるだけ統一した表記で
書く・伝えるための漢字表に基づいたレギュレーションガイドブックのような本です。
以前から欲しかったのですが、今さらながら2016年に出版された、第13版を購入しました。
この本は出版業界、放送業界の方々にとっては有名なのかもしれませんが、
一般社会人にとっても非常に便利な表記の本です。
またWebでもニュース記事を読んだりするだけでなく、ブログやSNS、それに仕事のメールでも
文章を書くことが多いこのところは、特に文字に注意して書きたいものです。
「ありがとうございます」と「有難う御座います」はどっちを書くべき?
仕事メールだけでなく、SNSでも定型文の「ありがとう」、「ありがとうございます」は、
ひらがなで書きますか?
それとも漢字で「有難う」、「有り難う」と書きますか?
こんなときに記者ハンドブックで調べると、次のようにあります。
ともに
ありがたい・ありがとう[感謝]
[注]めったにないの意味に使うときは「有り難い」でもよい。
つまりは、ひらがなで書くことが常用漢字表の原則でした。
なんとなく漢字だと堅苦しい感じがするから、ひらがなで書いていたという人も多いのでは?
「できます」と「出来ます」はどっちを書く?
「3日でできます」や「明日は用事ができて行けない」、「できるだけやってみよう」など、「できる」はどっち?
ここでも「できる」はひらがなでした。
(出来る)→できる[動詞、副詞など]…することができる、できる限り、
できるだけ、橋ができる、勉強がよくできる、用事ができる、理解できる、利用できる
「めどに」、「メドに」、「目処に」はどっち?
「来週をめどに連絡します」、「終わりのめどが見えてきた」などの「めど」。
漢字では「目処」って書きますよね。
めどもひらがなで書くようです。
(目処、目途)→めど めどが立つ、めどをつける
[注]「目途=もくと」とも。
本によると目処の「処」は漢字表にない読み方だそうです。
「サーバー」 vs 「サーバ」、「ブラウザー」 vs 「ブラウザ」問題も解決!
漢字だけでなく、外来語・カタカナ語の表記も調べられるのがこの本のすごいところ。
長年「サーバー」なのか「サーバ」なのか、さまざまな論争がありましたが、
表記としては「サーバー」、「ブラウザー」がよい表記のようです。
半角か全角か!?
パソコンやスマホで文章を書いていて、個性が出るのが特に数字のような感じがします。
例えば、
・10進法で書く
・十の位の数字
・50パーセントの確率
・一匹おおかみ
・4等分に分ける
などは、理由があって、半角数字や全角数字、漢数字で記載していますが
その理由、法則も気になる人は記者ハンドブックで。