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変数とは?
JavaScriptの変数は、前もって数値やデータを入れておく場所のことで、メモリ空間とも呼ばれます。
数学ではxやyが代表的な変数として、中学校以降学んだと思います。
変数を使うには「宣言」する必要がある
JavaScriptで変数を使う場合、先にこれが変数だよ、とパソコンに教える必要があります。
これを「宣言」と呼びます。
宣言の仕方は次の通り、var に続けて変数名を書きます。
var 変数名;
ちなみに、varは”variable”(変数)の略語です。
では実際に変数を宣言してみましょう。
var x;
var name;
var age;
var phone;
上記では4種類の変数を宣言したところです。
変数にあらかじめデータを入れておくこともできる
先ほどの var 変数名; は変数を宣言したところですが、それと同時に
数値や文字などのデータを入れておくこともできます。
var name = '太郎';
var age = 20;
ここで、名前にはクォーテーションマークがついていて、年齢にはついていませんが
詳しくは別のテーマで取り上げたいと思います。
ここで使った = (イコール記号)が「代入」を意味します。
数学のイコール(等しい)とは違う意味なので注意!!
つまり var name =’太郎’; の場合は、
nameという変数を宣言し、そこに「太郎」というデータ(文字)を代入する。
変数に代入された最初の値を「初期値」といいます。
逆に、
var name;
のように、変数のみ宣言され、値が代入されていないものを「未定義値(undefined)」といいます。
1行にまとめて変数を宣言することもできる
先ほどの変数宣言の例では4つの変数を4行にそれぞれ書きましたが、
まとめて1行で書くこともできます。
var x, name, age, phone;
カンマ(,)を使って、それぞれの変数名を記載します。
変数の名前のつけ方ルール
var 変数名;
の変数名は、ほとんどの場合、好きな名前をつけることができますが、
少しだけルールがあるので紹介します。
●ルール1 使える文字は次の通り
英字、数字、アンダースコア(_)、ドル記号($)
●ルール2 変数名は数字から始めてはいけない
●ルール3 予約語を使用してはいけない
予約語を変数名の一部に含めることは可能
●ルール4 大文字・小文字は区別され、別の名前とみなされる
変数名のつけ方は基本自由だからといって、
var abc;
var zzz;
などの意味が分かりづらい名称は避けたほうがよいです。
後々プログラムを見直したときに、この変数って何だっけ?ってならないよう、
他の人が見ても分かるような名前をつけましょう。
またチームで作業をする場合は、命名規則をつくるとスムーズに作業が進みます。
予約語一覧
予約語は、JavaScriptの仕様で最初から定義されている文字のことで、変数名に使うことはできません。
予約語は覚える必要はありませんが、それっぽい単語を使うときはこのページを見直して、
予約語でないかチェックするとよいでしょう。
▼予約語一覧
break | case | catch | continue | default | delete | do |
else | false | finally | for | function | if | in |
instanceof | new | null | return | switch | this | throw |
true | try | typeof | var | void | while | with |
内容の確認問題
1. 次のうち、JavaScriptの変数名として使用できるものはどれでしょうか?
a. my_name
b. your.age
c. 2shop
d. shop2
e. $name
d. ADDRESS
2. Var は予約語ですか?
確認問題の解答
1. a, d, e, d
ピリオド(.)は使えません。
数字から始めることはできません。
2. JavaScriptでは大文字・小文字を区別するので、予約語のvarとは異なり、Varは予約語ではありません。